お茶の水橋からは、これまで、1930年英国製の「溝付きレール」の他に、「溝なしレール」も出土していました。この、「溝なしレール」の写真を千代田区からご提供頂き、保存会にて分析したところ、官営八幡製鐵所で1930年に製造された国産のレールであることが判明しました。


「官営八幡製鐵所」とは、1901(明治34)年に操業を開始し、日本の製造業を支えてきた、教科書にも載っているあの著名な製鉄所です。http://www.japansmeijiindustrialrevolution.com/site/yawata/component01.html
上の写真の左端に、官営八幡製鉄所のマークが刻まれており、右には「1930」の文字が見えます。

また、このレールは、「ハイ・ティーレール」という、路面電車専用のレールであることもわかってきました。
保存会では、さらに、お茶の水橋から出土したレールの価値について分析を進めて参ります。