1.鉄道博物館への寄贈予定レール
昨年、当保存会が都より受領した、白鳥橋の旧東京市電レール。このままでは見づらいので・・・
付着していたモルタルや汚れ、サビをブラシで削り落とし、水拭きしてみました。
出現したロールマークは以下のとおり。
LORAIN STEEL CO. MADE IN U.S.A 31 1934 IIIII O.H. T.M.T
LORAIN STEEL社は米国の鉄鋼会社で、現在はあのUSスチールの傘下にあるブランド。お茶の水橋でも出土しました。
4桁の数字と5本の縦線は1934(昭和9)年5月製であることを、O.Hは製鋼法(平炉 Open Hearth furnace)をそれぞれ示します。T.M.Tは正確には分かりませんが、お茶の水橋のレールにも書かれていたことを考えると、納入先である東京市電(都電)を示すものかもしれません。Tokyo Metropolitan Tram/Trolleyとか?
1934の前(左)の数字「31」、これがよく分かりません。重量?もしくは商品コード?
ちなみに5cm程に切断された同じレールの重さを測ってみたら2.23kgありました。1mあたりに換算すると45kg程度、ということになりますね。
ちょうどボルトがぶち抜いているため、この数字が2桁なのかも不明ですが、どなたかこの「31」という2桁の数字の謎をご存知でしたら教えてください!
このレールは綺麗にロールマークが出たので、近日中に大宮の鉄道博物館への寄贈を予定しています。
2.当保存会の展示レール
一方で、こちらのレール。
ちょっと汚れがひどかったのですが・・・
磨いてやると、少し欠けている部分が多いものの、1.の鉄道博物館向けのレールと同じ内容のロールマークが出現。
三ノ輪橋停留場前の商店街「ジョイフル三の輪」内にある「都電カフェ」にご用意いただいた保存会スペースに展示しました。
近日中に説明札も作成予定ですが、なんといってもこのレールの見どころは、レールの左端に刺さっている「タイバー」。
発掘の際にやむなく切り離していますが・・・
現物は長くて平べったいバーで、両端にネジが切ってあります。
2本のレールをつなぎ、線路幅が動かないよう固定するためのパーツです。
こんな感じで固定されていました。
三ノ輪にお越しの際は、ぜひ駅前の商店街「ジョイフル三ノ輪」にある「都電カフェ」でその現物をご覧ください。
下の写真の中央が都電カフェの入り口です。