岡山シティミュージアムでの展示が決定しました

岡山駅前の岡山シティミュージアムで6月9日(火)から8月2日(火)まで開催予定の企画展「鉄道のまち おかやま」において、お茶の水橋から出土したレールの一部を展示していただけることになりました。

本レールは1930(昭和5)年製。当時既に英ドーマンロング(Dorman Long)社に買収されていた、同「ボルコウ・ヴォーン(Bolckow Vaughan)」ブランドの製品です。

現在のお茶の水橋が建造され、同時に敷設された市電レールの利用が開始されたのは1931(昭和6)年6月8日。今回展示されるレールはその当時からお茶の水橋にあった現物です。戦時中には不要不急として休止、戦後に廃止され、ここが大学紛争の最前線になると敷石とともにアスファルトに覆われ、以後行き交う無数のクルマたちに踏みしだかれてきたレールが2019(令和元)年、およそ1世紀ぶりに掘り出され、保存・展示されることになります。

くしくも展示の開始はレールの利用開始日と1日違いの6月9日(火)。ちっぽけなレールのきれはしですが、歴史の詰まった貴重な産業遺産です。コロナ禍が収束したら、ぜひ実物を間近に眺めに行ってみてください。

※レールについては大島一朗先生の初見を、お茶の水橋については「お茶の水橋の都電遺構とは」をご参照ください。

東京新聞朝刊にて保存会の活動が紹介されました

4月5日(日)の東京新聞朝刊(1面・社会面)およびWeb版にて、当保存会の最近の活動についてご紹介いただきました。天田さんをはじめとする担当記者の皆さま、ありがとうございます。
2020.4.5東京新聞朝刊
お茶の水橋・都電遺構 保存へ 一部すでに譲渡 全国の大学・博物館で研究

大島一朗先生から「お茶の水橋の都電レール遺構についての私見」を頂きました

鉄道レールについてとても詳しく研究されている大島一朗先生(産業考古学会理事)が、今回出土した「溝付きレール」と「官営八幡製鉄所製の溝なしレール」について、大変詳細な所見を送って下さいました。先生のご承諾を頂いてここに公開します(PDF版とJPEG版は同じものです。)。

JPEG版:

なお、お茶の水橋の現場からは、米国Lorain Steel社製のレールも出土したとの情報もあり、現在、千代田区に確認をお願いしています。

産経新聞に都電遺構の美しい写真が掲載されました

2020年2月13日付けの産経新聞Web版(産経フォト)に、今回出土した都電遺構の写真が掲載されました。

本日(2020年2月13日)現在、都電遺構はほぼ全て撤去されてしまいましたが、産経新聞の写真は、都電遺構の最も美しかった瞬間を、4枚の写真に、見事に記録して下さっています。プロの作品に感嘆しています。

当保存会にも、一言触れて下さっています。

カメラマンの萩原悠久人様、ありがとうございました。


【路上感撮】都電のレールが突如出現https://www.sankei.com/photo/story/news/200213/sty2002130001-n1.html?fbclid=IwAR2M8hgssERdXC1bSw9m5Dt0CXo0nP7eOye4ectHfCd28eIbjHh4vlABMmU

「お茶の水橋都電遺構」の産業遺産としての価値

FacebookグループとTwitterを中心とする保存会の活動を通じて、「お茶の水橋都電遺構」の産業遺産としての価値に関する情報が、たくさん集まってきました。集合知の力の大きさに感謝しております。ありがとうございます。

保存会執行部において、「お茶の水橋都電遺構」の産業遺産としての価値に関する情報をとりまとめた参考資料を作成しました。問題提起にとどまる事項も多く、保存会としてさらに検討を続けるとともに、学術専門家の方々が、本格的に取り上げて下さることを希望・期待しております。

お茶の水橋から「官営八幡製鉄所」製のレールが出土

お茶の水橋からは、これまで、1930年英国製の「溝付きレール」の他に、「溝なしレール」も出土していました。この、「溝なしレール」の写真を千代田区からご提供頂き、保存会にて分析したところ、官営八幡製鐵所で1930年に製造された国産のレールであることが判明しました。

(千代田区よりご提供)
(千代田区よりご提供)

「官営八幡製鐵所」とは、1901(明治34)年に操業を開始し、日本の製造業を支えてきた、教科書にも載っているあの著名な製鉄所です。http://www.japansmeijiindustrialrevolution.com/site/yawata/component01.html


上の写真の左端に、官営八幡製鉄所のマークが刻まれており、右には「1930」の文字が見えます。

官営八幡製鉄所のマーク

また、このレールは、「ハイ・ティーレール」という、路面電車専用のレールであることもわかってきました。

保存会では、さらに、お茶の水橋から出土したレールの価値について分析を進めて参ります。

テレビ朝日「グッド!モーニング」で都電遺構が取り上げられました

2020年2月3日(月)の記事で予告していましたとおり、テレビ朝日の早朝情報番組「グッド!モーニング」が、2月4日(火)早朝6:50ごろから「都心の工事現場から都電の線路」というタイトルで、お茶の水橋の都電遺構を取り上げて下さいました(Abema TVでも、同日8時20分ころから再放送されました。)。

保存会としては、「今回出土した都電遺構は、都民の共有財産である」「レールと敷石をそのままの形で保存していただきたい」とのコメントを取り上げて下さったことに感謝しております。

実は、保存会が取材の申し込みを頂いたのは2020年2月2日(日)の20時すぎ、お茶の水橋の現地で保存会のメンバー2名が取材を受けたのは翌2月3日(月)の午後でした。それから放送まで約20時間という短い間に、お茶の水橋の都電遺構の存在を広く世に知らせ、その価値を飛躍的に高めた番組を制作して下さったことについて、「グッド!モーニング」のデスクを始めスタッフの皆様、特にディレクターの原田茜さんに、保存会としてとても感謝しています。ありがとうございました。